カキフライの食中毒であたるのはノロウイルスが原因?揚げ時間や加熱など調理方法を解説

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海のミルクとも言われる、濃厚な風味がたまらないカキ。

カキフライにして食べると、絶品ですよね。

ですが、カキと言えば気になるのが「ノロウイルス」ではないでしょうか?

「生ガキはノロ感染のリスクがあるけど、加熱調理しているカキフライなら大丈夫」と思いこんでいらっしゃる方もいるでしょう。

実は、これは誤った考え方。

カキフライでも、ノロウイルスにあたるリスクはあるのです。

そこで、そんなカキフライによるノロ感染を防ぐために、知っておくべき情報を紹介していきます。

カキフライの食中毒はノロウイルスが原因

ノロウイルスにあたってしまった場合、パニックに陥る方も少なくありません。

事前にノロウイルスについて知識があれば、落ち着いて対応することができるので症状や対処法をご紹介します。

カキフライの食中毒症状と対処法は?

カキフライでノロウイルスにあたってしまった場合、生ガキを食べて感染した時と同様に、下痢や嘔吐などの症状が出てきます。

対処法としては、自宅では水分をしっかり摂取し、食べられる場合は消化の良いお粥などを中心に食べながら、安静にすることが大切です。

ノロウイルスは感染力が高く、家族間でも感染しやすいので、感染を広げないように十分に注意しましょう。

もしノロ感染が疑われるような症状が出てきた場合には、速やかに病院を訪れて受診し、「カキフライを食べた」ということを伝えるのを忘れないようにしてください。

そのうえで、症状に応じた治療を受けることが大切です。

症状が出るまでの時間

カキフライを食べてノロウイルスにあたった場合の潜伏期間は12時間~3日程度です。

カキフライを食べてから3日までに、激しい腹痛や下痢、嘔吐などの症状が出てきた場合は、ノロ感染を疑いましょう。

「フライだったから、ノロウイルスではない」という思い込みは危険です。

妊婦さん(妊娠中)は注意!

カキフライでノロウイルスにあたってしまう原因は、調理法だけでなく、食べた人の免疫力にもよります。

例えば、妊娠中の方は免疫力が低下する傾向があるので注意が必要です。妊婦さんは普段に比べて食中毒になる確率が約20%も高いと言われています。

「カキフライが食べたい!」という時もあると思いますが、ご自身の体調とお腹の赤ちゃんのことを最優先して、できるだけカキフライも避けることが無難です。

牡蠣の生食用・加熱用の違いとは

生食用と加熱用の牡蠣の違いは、水揚げの場所と水揚げ後の後処理にあります。

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生食用の牡蠣は、保健所が指定した海域で獲れる牡蠣のみに限定されます。つまり、保健所が指定した海域以外で獲れた牡蠣は全て加熱用として出荷されることになります。

また、生食用の牡蠣は安全面での対策が施されています。

加熱用の牡蠣は水揚げ後そのまま出荷されるのに対して、生食用の牡蠣は紫外線殺菌水で2日〜3日かけてウイルスを殺菌してから出荷されます。

冷凍カキフライでも食中毒になる?

冷凍カキフライでも、調理方法によっては食中毒になることがあります。

注意点と正しい調理方法を知って、冷凍カキフライを安全に美味しく食べましょう。

冷凍カキフライの揚げ時間はどれくらい?

冷凍カキフライの揚げ時間は、180度の油で90秒以上を目安としてください。

ノロウイルスは85℃の温度で1分間の加熱をすることで感染しなくなります。90秒以上揚げることで、カキの中心温度は80℃を少し超えるくらいになります。

特に冷凍カキフライの場合は、中心部まで火が通りづらいので注意が必要です。

カキフライの表面を85℃という加熱温度で1分間加熱できたとしても、カキの中心温度は85℃に達していないこともあります。

衣がしっかりキツネ色になったとしても、中まで加熱されていないことがあるので必ず90秒は揚げましょう。

火が通っているか確認する

念には念を入れ、冷凍カキフライを揚げたあとは火が通っているか確認しましょう。

触ってみて弾力がある、断面を見て中が白くなっている状態がしっかり加熱されている状態です。

中心温度計という調理器具をつかえば、中まで加熱されているかを数字で確認することもできます。

トースターでの加熱の注意点

200度まで余熱をしてから冷凍カキフライを入れ、5分〜10分しっかり加熱してください。

ノロウイルスは85℃の温度で最低でも1分間の加熱が必要です。

表面が温まっているように見えても、トースターは中まで火が通るには時間がかかります。

電子レンジでの加熱の注意点

電子レンジで再加熱する場合の目安は、冷凍カキフライ1個につき30秒ほどを目安にするとよいでしょう。

ノロウイルス感染予防のため長めに温めたいところですが、加熱時間を長くしすぎると、身が固くなって美味しくなくなってしまいます。

また、水分が蒸発し圧力が高まり冷凍カキフライが爆発してしまうの注意してください。

加熱し始めたら途中経過を見て、必要に応じて調整していきましょう。

カキフライであたる~まとめ~

加熱調理されたカキフライでも、十分に加熱されていなかったり、古いカキを使っていた場合は、ノロ感染してしまうリスクは十分にあり得ます。

だからと言って「絶対にカキを食べてはいけない」ということではありません。

新鮮で安心なカキを選び、加熱温度や調理法などの注意点をしっかり守って正しく調理し、美味しいカキフライを安心して楽しみましょう!

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