あまりにも気温の高い日が続いたり、冷房の効いた室内と暑すぎる屋外を何度も行き来するようなことがあると、体に疲れが溜まり、夏バテを起こしてしまいますよね。
そんな夏バテに予防・対策していくためには、食事に気を付けることが大切です。
そんな中でも、特に大葉は夏バテの予防と対策に役立つということが知られている夏野菜の1つです。
では、どういった成分が効果を発揮してくれるのでしょうか?
また、薬味以外ではどのようなレシピに使えるのか、というのも知っておきたいポイントですね。
大葉の夏バテ予防効果
大葉は夏に旬を迎える野菜です。
夏に旬を迎える野菜には、人が夏に必要としている栄養素を豊富に含んでいる傾向があります。
そのため、大葉は夏バテの予防に嬉しい効果を発揮してくれるというわけです。
そんな大葉がなぜ、夏バテ対策に役立つのかと言うと、その理由はまず、豊富な栄養素にあります。
大葉にはカロテン、ビタミンC、ビタミンB2、カルシウムなどの栄養素がたっぷりと含まれています。
このうち、ビタミンCには体の免疫力を高める効果があると言われていますね。
さらにビタミンB2は体の疲れに対策できる栄養素の1つであり、夏バテ対策にも有効なことで知られています。
カロテンは体の中でビタミンAに変化して、胃の粘膜などを健康に保ってくれる働きや、活性酸素を除去する働きをしてくれます。
このように、大葉に含まれる栄養素は、夏バテ解消に様々な面から活躍してくれる大変魅力的なものなのです。
大葉で夏バテ対策☆特徴的な成分
大葉が夏バテ対策に役立つのは、ビタミンやミネラルが豊富に含まれているだけではなく、この野菜ならではの魅力的な成分が効果を発揮してくれるからでもあります。
まず、大葉には独特の香りがありますが、これはぺリルアルデヒドと言われる成分によるものです。
そして、この成分には殺菌効果と食欲増進効果があることが分かっています。
夏バテの時には、どうしても食欲が低下しがちになります。
すると食事から摂取する栄養が不足し、ますますバテてしまいやすい状態になりますね。
これを防いでくれるのが、大葉の香り成分なのです。
しかも殺菌効果もあるため、夏に気になる食中毒の予防にも嬉しい効果が期待できます。
さらに青じそには、α-リノレン酸やリノール酸といった脂肪酸が含まれます。
これらは血行促進、免疫力アップなどの効果を発揮します。
血行が促進されて体の代謝が良くなれば、疲れにくい元気な体を手に入れやすくなります。
免疫力もアップすることで、夏バテに負けない体になれるというわけです。
このように、大葉には他の夏野菜では見られない特徴的な栄養成分が豊富に含まれ、体に嬉しい働きをもたらしてくれることが分かっています。
ぜひ、夏バテ対策の心強い味方として活用していきたいですね。
大葉で夏バテ対策レシピ
夏バテ対策に効果的な成分たっぷりの大葉ですが、「使えるレシピが限られている」と感じる方も少なくないかもしれません。
ですが、案外、大葉は色々なお料理に活用できる便利な野菜なのです。
例えば、大葉で夏バテ対策ができるレシピとして挙げられるのが冷や汁。
出汁に味噌を溶いたものを冷ましてから、きゅうりや、生姜、ゴマなどを加えて冷蔵庫で冷やし、食べる際に大葉を加えます。
冷たく、しかも水分やミネラルもたっぷりと入っているので、夏バテ時の栄養補給にぴったりですね。
それから、大葉を豚肉の炒め物に加えるレシピもチャレンジしてみましょう。
豚肉を味噌などの味つけで炒めて、仕上げに千切りにした大葉を加え、サッと炒めるだけで出来上がりです。
生の大葉が苦手な方でも、このように火を通せば食べやすくなります。
しかも豚肉の夏バテ解消効果も実感できる嬉しいレシピになりますね。
他にも、揚げ物をする際に大葉を巻いて揚げれば、食欲をそそる風味に仕上がります。
もちろん大葉単品でも、天ぷらのように揚げ物に使用することもできます。
このように、大葉が活用できるレシピは色々ありますので、気軽に夏の食卓に取り入れて、大葉で夏バテ対策を徹底してみましょう。
まとめ
大葉は夏バテの予防と対策に、様々な面から活躍してくれます。
独特の香りと風味を持つ、ファンも多い夏野菜、大葉。
主役になる機会は少ないですが、実は影ながら健康を支えてくれる嬉しい食材として、注目してみましょう。