初詣の楽しみの一つである「おみくじ」。一年の運勢を占う大切なおみくじで、凶を引いてしまったらショックを受けてしまう方も多いのではないでしょうか?
でも実は、おみくじで凶を引いてしまったからといって一年の運を諦める必要などないのです。むしろ凶は運がいいラッキーな兆候であることや、スピリチュアルな意味を持つことを知っている人は多くありません。
また、凶を引いた後の対処をしっかり行うことで、あなたの運勢を好転させることさえ出来るのです。
この記事では、おみくじの凶が持つ意味、そして悪運を避け、運勢を好転させるための対処法を紹介していきます。過度に悲観的になる必要はありません。
この記事を最後まで読めば、おみくじの凶が持つ本当の意味を知り、凶を引いた後に何をすべきかが分かります。
おみくじの凶は運がいい?
おみくじの「凶(きょう)」は一般的には「不運」や「厄介なことが起こる」という意味で使われます。つまり、おみくじで「凶」を引いた場合、その予兆としては運が悪いとされることが多いです。
ただし、おみくじはあくまで一種の占いであり、その結果が現実の出来事を必ずしも反映するわけではありません。また、運命や幸運は人それぞれであり、おみくじの結果だけで全てを判断することはできません。
おみくじは、単なる遊びや楽しみとして捉えることが大切です。結果が「凶」だったとしても、前向きに取り組み、自分の努力や選択によって未来を切り開くことができます。運気を気にせずに、ポジティブな姿勢で日々を過ごすことが大切です。
おみくじを引くのは参拝前?参拝後?
おみくじを引くのは参拝後がよいとされています。参拝に訪れる際には、まずお守りを手に入れ、次に参拝をし、最後におみくじを引くとよいでしょう。
なぜなら、参拝は自分の願いを込めるための「器」であるお守りを手に神様にお願いごとをし、お願いごとに対する神様からの声を聞くことがおみくじだからです。
参拝とお守りの順番が逆という説もありますが、「参拝後におみくじ」という考え方は変わりません。
おみくじ凶が出る確率は?
神社にもよりますが、おみくじで凶が出る確率は約10%〜20%とされています。
しかし、おみくじの吉凶の配分はそれぞれの神社が決めることであり、これといったルールがあるわけではありません。
中には浅草寺(東京都)のように凶が出やすいとされる神社もあれば、靖国神社(東京)や熱田神宮(愛知県)のように凶が入っていないとされる神社もあります。絶対に凶を引きたくないという方は、凶が入っていないとされる神社を試してみましょう。
歴史をさかのぼると、昔は吉凶の比率は70:30であり、今よりも凶を引く確率は高かったのです。浅草寺が凶を引く確率が高いことで有名な理由は、吉凶の本来の比率を守っているためであるとされています。
あまりに凶が出ると客足が遠のくことから、多くの寺が凶の割合を下げたとされています。
おみくじ凶の意味は?
おみくじの凶は悪い意味ばかりではありません。凶の意味をしっかり知り行動することで、むしろあなたの今後にとってポジティブな影響さえ持つのでご紹介します。
運がよくラッキーな運勢
凶を引いた時は落ち込むかも知れませんが、その瞬間の運勢が最も低く、あとは上がるだけのラッキーな運勢なのです。
凶のおみくじの内容を読んでいただくと、意外にもポジティブなアドバイスが含まれていることに気づきます。細部に書かれているアドバイスまでよく読み、自分を見つめ直す機会ととらえると良いでしょう。
また、凶を引く確率は低いため、凶を2回引いた方も運がよくラッキーと言われています。
漢字があらわす意味
「凶」という漢字は、実は縁起がいいとされています。
凶の漢字をよくみると、メを囲っている”うけばこ”(凵)という部首には蓋がありません。これはこれから運気が上昇することが出来ると捉えることができます。凶が出ると悪いことが起こると思うかも知れませんが、一度神様のお言葉を受け止め、これから上昇すれば良いのです。
反対のことが起こりやすい
大凶や凶が出ると、反対のことが起こりやすいという説もあります。
これは東洋思想である、陽陰論に出てくる「陽極まれば陰生ず、陰極まれば陽生ず」という言葉に由来しています。これは何事も行き過ぎれば逆に転ずるという意味であり、陰も陽も長くは続かないことを指します。
大凶や凶はむしろ良いことがおこる前兆と捉えるのですね。
スピリチュアルな意味とは?
おみくじの凶は、悪運や縁起が悪いものではありません。おみくじは神様からのスピリチュアルなお告げであり、人生の指南とすれば良いのです。
自分らしく正直に
自分自身について振り返ってみましょう。人からの評価を気にしすぎていないか、自分の心の声に耳を傾けているか、時間をとって思い返してみてください。
スピリチュアルでは、ムリをせず自然体であることが大切です。
神様からの助言
おみくじの凶は「このままでは運気が下がり、よくない道に進んでいますよ」という神様からのメッセージと捉えることもできます。決してネガティブな意味ばかりではありません。
おみくじの凶が出たことで神様の助言をいただき、自分自身の行動を改めて考えるきっかけを得られたことは、運が良かったと捉えましょう。
凶と大凶の意味の違い
凶と大凶では程度の差と思いがちですが、実は意味は異なります。
凶は「今は悪いがここが底でこれから良くなる」という意味があります。一方で大凶は、「最悪に見えるが実はここからさらに悪くなる可能性がある。身構えてじっと待て」という意味です。
最近では大凶を抜く神社も増えていることから大凶を引く機会は減っているようです。
凶が出た後の対処法3つ
おみくじの凶を引いてしまうと、ついつい見なかったことにしたくなりますよね。
しかし大切なことは、おみくじを引いたあとの行動です。おみくじは単なる占いとは違うので、おみくじを引いたあとの正しい対処法をご紹介します。
神社に結んで帰る
おみくじは神社に結んで帰ることで,
神様と縁を持つことができると考えられています。特に凶のおみくじは、家に持ち帰らずに、運気を境内に留めてもらうという考え方もあります。
基本的にはおみくじは持ち帰るのがマナーと言われています。財布などに入れておくことで、時々、その内容を確かめて生活指針として活かすことができますよね。
ですが「凶のおみくじは持ち帰りたくない!」と考える方もいるでしょう。その場合の対処法としては、「木に結ぶ」という方法が挙げられます。
また、凶のおみくじは利き手と反対の手だけで木に結ぶと良いと言われています。とても難易度の高い方法ではありますが、「困難なことをやり遂げれば、凶が吉に転じる」と考えられているのです。
木に結ぶ際には注意すべきポイントが3つあります。
1つ目は、決められた木以外には結ばないこと。2つ目は、おみくじをひねったり縦結びにしたりしないことです。3つ目は、おみくじを木に結ぶ場合でも内容を確認してからにしましょう。神様からのメッセージをしっかり読んでから、想いを込めて木に結ぶことが大切です。
持ち帰って時々見返す
おみくじは神様からのありがたいお告げであり、持ち帰って時々見返すのがよいとされます。
すでに述べた通り、おみくじの吉凶はおみくじを引いた時点の運勢です。おみくじを引いた後に大切なことは、神様のお告げを真摯に受け止め、行動や生活を見直すことです。
おみくじが凶であったとしても、内容をよく確認し、神様からの指針として見返すとよいでしょう。
日を改めて引き直す
おみくじを引き直す行為はよくないとされていますが、日を改めて引き直すことは良いとされています。
なぜなら、おみくじの効力がある期間は明確ではなく、一度神様の声を受け止めれば、次のお声をいただくことは問題ないからです。
ただし、凶のおみくじを引いてしまったその場ですぐにおみくじの引き直しをするのは、あまり好ましい方法とは言えません。なぜなら、これは「凶だから気に入らない」という理由で、神様からのメッセージを無視してしまっていることになるからです。
無視してしまうのは、失礼ですよね。
おみくじを引き直す場合は、一度神様のお言葉を真摯に受け取り、最低でも一晩おき新たな気持ちでおみくじを引き直すようにしましょう。
おみくじ凶の意味~まとめ~
おみくじで凶を引いてしまっても、「運が悪い」「これから最悪なことばかり起こる」というわけではありません。
吉凶だけではなく、「神様があなたに何を伝えようとしているのか」という視点で凶のおみくじを捉え直してみましょう。まずは神様からのメッセージである内容をじっくり噛みしめ、今後の生活指針に活かしていくことが大切です。
凶のおみくじも、考え方1つで、とても素敵な神様からの贈り物になりますね。