歯は一生ものとして、大切にしていきたいですよね。
特に子供がいる親御さんとしては、子供の可愛い歯が虫歯になってしまうのは、なんとしても避けたいと考えている方が多いのではないでしょうか?
そんな虫歯予防の方法の1つとして、注目を集めているのが「シーラント」です。
では、シーラントとは一体、どのようなものであり、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
気になる情報をチェックしていきましょう。
シーラントとは?
「そもそも、シーラントって一体何なの?」という疑問を抱いている方もいらっしゃるでしょう。
虫歯予防の方法として、フッ素塗布などはよく知られていますが、シーラントという方法はまだ、そこまで知られていませんよね。
シーラントというのは、虫歯になりやすい奥歯の凸凹などの部分を埋めてしまう施術のことを言います。
奥歯の凸凹部分は汚れが溜まりやすいうえに、歯磨きでも、なかなか汚れを落とせなかったりしますよね。
特に子供の歯磨きでは、奥歯の汚れまで落とすことなく終わってしまうことも少なくありません。
そこで、そんな厄介な奥歯の凸凹部分を、セメントやプラスチックなどを用いて埋めてしまう方法をシーラントと言うのです。
虫歯が発生しやすい凸凹を、あらかじめ埋めてしまうことで、汚れが溜まらなくなり、虫歯予防ができてしまいます。
このシーラントの施術に関しては、奥歯の凸凹に限らず、前歯など、生えたての永久歯の凸凹にも可能となっています。
生えたての永久歯は、凸凹が多く、汚れが溜まりやすいので、シーラントの施術が非常に効果的です。
そんなシーラントですが、多くの場合は、子供の頃に施術されるものとなっています。
永久歯よりも虫歯になるリスクが高いと言われる「乳歯」の4~5歳頃、あるいは6歳臼歯が生えてくる6歳頃、さらに小学校高学年の永久歯になった頃などが、主なタイミングとして知られています。
虫歯になりやすい子供の歯を守ってあげるためにも、ぜひ検討したい虫歯予防の方法ですね。
シーラントのメリットとは?
虫歯予防のためのシーラントですが、具体的にはどんな効果があり、どのようなメリットがあるのか、気になるところですね。
そこで、シーラントのメリットをチェックしていきましょう。
虫歯予防効果が高い
シーラントの最大の魅力と言えば、虫歯予防効果の高さでしょう。
虫歯予防調査によると、シーラントを施術することにより、約66%の歯が虫歯にならなかったという結果が出ています。
保険適用でリーズナブル
シーラントは保険が適用されますので、意外とリーズナブルに施術できます。
費用は1本あたり、400~500円程度ですので、虫歯予防効果の高さを考えると、大変コスパが良いですね。
痛みがほとんどない
シーラントの施術には、多くの子供が嫌がる「痛み」がほとんどありません。
麻酔の使用も無く、また歯を削ったりする必要もないので、子供でも安心して施術を受けることができます。
フッ素の効果も期待できる
シーラント剤の中には、歯の再石灰化を促すことで知られる「フッ素」が配合されているものもあります。
これを施術しておけば、口の中で長くフッ素を持続させることができ、虫歯が起こりにくくなるのです。
シーラントには、このように多くのメリットがあります。
特に効果の高さと、保険適用がありリーズナブルに施術できるという点は、見逃せない魅力ですね。
シーラントのデメリットは?
魅力的なシーラントの施術ではありますが、残念ながらデメリットと言える点もあります。
施術を受ける前に、デメリットについても理解しておきましょう。
歯の凸凹にしか施術できない
シーラントの施術が可能なのは、歯の凸凹の部分のみです。
歯と歯の間などには施術ができないので、完全に虫歯を防げるというわけではありません。
取れる可能性がある
シーラントは詰め物のようなものなので、何かの拍子に、外れてしまうこともあります。
外れてしまった場合には、また施術を行う必要があり、これを面倒に感じてしまう方もいます。
歯がキレイな状態でしか施術できない
シーラントは、あくまでも「虫歯予防」のための施術です。
そのため、すでに虫歯になっている歯への施術は難しい、というデメリットもあります。
また、汚れが付着した歯にシーラントを施術してしまった場合、シーラントの下で細菌が繁殖してしまうリスクもあります。
適切な治療が受けられる、信頼できる歯科で施術してもらうことが大切ですね。
シーラントの施術には、このようなデメリットもあります。
これらの点もしっかり理解したうえで、歯医者さんとよく相談しながら、施術を検討してみましょう。
シーラントについて~まとめ~
シーラントは、大切な子供の歯が虫歯になってしまうのを事前に防いでくれる、効果的な虫歯予防の方法です。
保険適用の虫歯予防法なのも、大きな魅力ですね。
子供の虫歯が気になるという方は、そんなシーラントについて、メリット・デメリットを理解したうえで、施術を検討してみましょう。