身内、会社の方、友人など、身近な方が入院された時に持参する「お見舞金」。
一体、どのくらいの金額が相場なのか、悩んでしまうところですよね。
お見舞金の相場については、友人・兄弟・親戚・上司・取引先など、相手によっても違ってきます。
そう頻繁にある機会ではないからこそ、マナーが問われるお見舞金で失敗しないためにも、その相場をしっかり押さえておきましょう。
お見舞金の相場☆友人・親戚・兄弟なら?
まずは、贈る相手が友人であった場合の、お見舞金の相場についてチェックしてみましょう。
基本的に、相手が知人、友人である場合のお見舞金の相場は、5,000円~3,000円程度と言われています。
相手が気を遣わない程度の金額ですね。
それから、贈る相手が親戚や兄弟であった場合には、少々、相場が高めになります。
この場合は、5,000円~10,000円程度を包む方が多いですね。
特に近しい親戚の場合には、入院費用の助けになるようにと、10,000円程度の金額を包む方も少なくありません。
ただし、友人や兄弟といった親しい間柄であれば、無理にお見舞金を包まず、相手の好みに合わせた贈り物をするというケースもあります。
お見舞金の場合は、後からお返しをするのがマナーとなってしまいますので、その点の負担を考慮し、「お見舞いの品物」で気持ちを伝えるのも1つの方法と言えるでしょう。
お見舞金の相場☆上司や取引先なら?
会社の上司や取引先の方など、仕事関係の方が入院された時には、お見舞金にも気を遣ってしまいますよね。
特に失敗できないケースと言えるでしょう。
このような場合のお見舞金の相場ですが、中には会社で慶弔規定が定められていることもあります。
その場合には、これに従うようにしましょう。
もし規定が無い場合、あるいは規定とは別にお見舞いをしたいという場合には、相手に負担をかけない程度の金額にすることが大切です。
例えば同僚に対するお見舞金の相場としては、個人なら3,000円~5,000円、有志で集めるなら、1人あたり1,000円~3,000円程度と考えましょう。
部下に対するお見舞金の場合は、関係にもよりますが、だいたい5,000円~10,000円程度が相場と言われています。
ただ、会社関係で気を付けなければならないのが、上司に対するお見舞金です。
実は、上司に対して「お見舞金」を現金で贈ることは、失礼にあたるのです。
なぜなら、上司は目上の人であり、目上の人に対して現金をお見舞いに贈ることがマナー違反となってしまうためです。
上司に対してお見舞いの気持ちを伝えたいのであれば、何か上司の好みに合う品物を贈るのが良いですね。
もし、会社の慣例などにより、上司に対してもお見舞金を贈ることになるのであれば、金額は3,000円~10,000円程度。
表書きは「御伺い」「祈御全快」にしましょう。
取引先に対するお見舞金の相場については、相手の役職によっても変わってきます。
例えば取引先の社長が入院されたのであれば、1~3万円程度、担当者なら1~2万円程度が相場と考えられています。
同じ会社関係でも、上司か部下か、社内の人か取引先の人か、といった条件でお見舞金の相場にも違いが出てきますので、事前にしっかり確認しておきましょう。
お見舞金☆相場以外の注意点
お見舞金のマナーで大切なのは、金額の相場だけではありません。
まず、包む金額ですが、4・6・9の数字が入った金額は失礼にあたると考えられています。
これは、死・無・苦といった言葉を連想させる数字だからですね。
それから、お見舞金を包むのは紅白の結びきりの祝儀袋が基本です。
これに抵抗があるのであれば、白い無地の封筒を使いましょう。
表書きに、「御見舞」と書き、名前を書きます。
中に入れるお札は、必ずしも新券である必要はありません。
あまりにもシワシワの古いものでなければ、普段使っているお札の中から選んでも大丈夫です。
また、お見舞いを贈る際には、事前に体調や面会時間を確認し、相手に失礼のないように訪れて、渡すようにしましょう。
長居をすると、相手に負担をかけてしまうかもしれませんので、要注意です。
相手を気遣う言葉と共にお見舞金を渡し、15分程度で面会を終えるのが良いですね。
お見舞金の相場について~まとめ~
お見舞金は、贈る相手との関係性によっても相場が変わってくるものです。
また、地域や会社などによっても習慣やルールが違っていることもあるので、信頼できる身近な人に相談してみると安心ですね。
特に大切にしたいのは、「相手に負担をかけない金額にすること」です。
お見舞金は、多ければ多いほど良いというものではありません。
後から相手がお返しをしなければならない、その負担も考慮しながら、「ちょうど良い金額」を贈るようにしましょう。