やけどで水ぶくれが出来たときの処置方法@破れたりつぶれた時は?

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やけどをしてしまった時、よく起こる症状の1つが「水ぶくれ」ですよね。
この水ぶくれ、つい「つぶしたい!」という衝動に駆られてしまう方も多いのではないでしょうか?
ですが、水ぶくれができた時にはむやみに破ったりつぶしたりせず、適切な手当てをしていかなければ、傷跡が残りやすくなってしまいます。

では、もしきちんとケアをしているつもりだったのに、破れたりつぶれたりしてしまった場合には、どう対処すれば良いのか悩んでしまいますね。
そこで、そんなやけどによる水ぶくれの処置方法について紹介していきます。

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水ぶくれはなぜできる?

やけどによる水ぶくれの処置方法を知る前に、まず、「そもそも水ぶくれはなぜできるのか?」という点について知っておきたいところですね。
実はこの水ぶくれ、火傷の症状が真皮にまで達した時に起こります。

真皮には毛細血管が通っており、ここから血漿と言われる液体が出てきて、真皮の傷に入った結果、水ぶくれができるのです。
そして、この水ぶくれの中に含まれているのは、ただの「水」ではありません。
これは血漿と言われる液体で、この中にはリンパ液などが含まれています。

この水ぶくれの中の血漿は、傷を負ったお肌を雑菌から守るために働いてくれているのです。
やけどで水ぶくれができた時、「つぶした方が早く治るのでは?」なんて思ってしまう方もいますが、これをつぶしてしまうと雑菌が付着するリスクが高まりますので、自己判断でつぶすのは控えましょう。

水ぶくれができたらどうする?

では、やけどをした部分に水ぶくれができたら、具体的にはどうすれば良いのか、という点について知っておきましょう。

まず、やけどをした部分は流水でよく冷やします。
氷などで冷やす方法は、凍傷を起こすこともあるため、流水の方が安全性が高いと言えます。

15分~30分ほど、しっかりと流水で冷やしてから、あとは水ぶくれをできるだけ、破ったりつぶしたりしないように気を付けて、保護します。
清潔なガーゼなどで覆うようにしてみると良いですね。

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理想的なのは、こうしてガーゼで保護した状態で医療機関を訪れ、治療を受けることです。

ですが、小さなやけどなどの場合、「病院に行くほどでもないかな?」と判断してしまうこともあるかもしれません。
その場合も、できるだけ水ぶくれは維持した状態で、キズパワーバッドのような傷口を乾燥させずに保護する絆創膏で保護しておくという処置方法が良いと言われています。

水ぶくれが破れたりつぶれたりしたら?

できるだけ維持した状態でやけどの治療を行っていくのが望ましいとされる「水ぶくれ」。
ですが、気を付けているつもりでも、簡単に破れたりつぶれたりしてしまうことがあります。

キレイにやけどを治すために重要な役割を果たしている水ぶくれが、破れたりつぶれたりしてしまうと、焦りますよね。
「雑菌が入ったらどうしよう!?」とか、「跡が残るのでは!?」とか、不安でいっぱいになってしまうかもしれません。

ですが、慌てる必要はありません。
水ぶくれは破れたりつぶれたりしてしまっても、やけどをキズパワーパッドなどで覆い、湿潤療法を行っていけば、キレイに治る可能性が高いのです。

そもそも、簡単に破れてしまう程度の水ぶくれなら、破いてから湿潤療法を行った方が良いという説もあります。
自宅でも簡単に湿潤療法が行えるキズパワーパッドは、薬局などで気軽に購入できますので、病院に行く暇がないという方にも利用しやすいですね。

また、「やけどをしたらオロナインを塗っておけば良い」と考える方もいらっしゃるでしょう。
確かにオロナインは、軽度のやけどの治療には有効であると言われています。
ですが、水ぶくれができるような、真皮に達するほどのやけどには、オロナインは使用を控えるべきであると言えます。

なぜなら、オロナインには消毒作用があり、この作用によって、皮膚を再生させるための細胞までダメにしてしまう恐れがあるからなのです。
水ぶくれができていたり、破れたりつぶれたりしている時にオロナインを使用すると、治りが遅くなる恐れがあるということですね。

やけどの水ぶくれ処置方法@絆創膏や軟膏を使った応急処置とは
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やけどの水ぶくれの対処法~まとめ~

やけどにより起こる水ぶくれは、実は傷をキレイに直そうとする、人間が持つ自然なチカラによって発生するものなのですね。
そんな大切な水ぶくれは、できるだけ破らずつぶさず、丁寧にケアをしていくことが大切です。
もし破れたりつぶれたりした時には、やけどの処置方法として現在の主流になっている「湿潤療法」を用いて、きちんと傷口を守り、早く治すための工夫をしてみましょう。

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