時折、レシピを見ていると料理酒が使われていることがありますが、自宅には用意されていないこともありますよね。そんな時、「料理酒がなくてもいいの?」と疑問に思います。果たして代用として水や梅酒、酢などが使えるのでしょうか?今回は、料理酒がなくても問題ないのか、そして水や梅酒が代用として使えるかについてお伝えします。
料理酒ってなくてもいいの?
料理酒を抜いても問題ないのでしょうか?正解は、「絶対必要な調味料」です!なぜなら、それがあると料理のレベルが一気に上がるからです。
では、なぜ料理酒が欠かせないのでしょうか?料理酒にはこんなにも重要な役割があるのですよ。
肉や魚の臭みを消す
旨味を引き出す
肉を柔らかくする
風味を豊かにし、まろやかな味わいにする
料理に味がよく染みる
料理において、入れるか入れないかで仕上がりに大きな違いが出ますよね。料理酒は、私たちにとって不可欠なのです。
それに、料理酒と清酒って何が違うのでしょうか?意外かもしれませんが、料理酒と日本酒である清酒は違います。その違いはどこにあるのでしょうか。
料理酒には塩分が含まれています。清酒には塩分は含まれていません。
料理酒には調味料や旨みを引き出す成分が含まれ、手軽に旨味を出せるようにできています。つまり、だしの素のようなものです。
清酒はそのまま飲んでもおいしい日本酒です。無駄な添加物がなくすっきりとした味わいです。
料理酒は様々な成分が含まれており、清酒よりも味が濃厚で旨味を感じます。
初心者の料理人にとって、料理酒の方が味付けが簡単になるので好まれることが多いです。
清酒のクリアな味わいを好む人もいます。
また、清酒は素材の味を閉じ込め、風味を豊かにします。
長年料理をしてきた母親世代には、清酒が人気です。
清酒のすっきりとした味わいを上手に活かすことができるのですね!
最終的に、どちらを選ぶかは個人の好みによるものです。
いろいろな料理酒と清酒を使い分けると良いでしょう。
それでは、料理酒はいつ加えるのでしょうか?
調味料の加える順番には決まりがあります。
「さ(砂糖)・し(塩)・す(酢)・せ(醤油)・そ(味噌)」という順番です。
そして、料理酒を入れるタイミングはこの中で言うと・・・
「さ(砂糖)」の前です!!
まず素材の臭みを消してくれます。その後、味が染み込んでいくのですね。
料理酒の代用は水でもいいの?
料理酒がない時、水で代用できるかというと、残念ながら水だけでは料理酒の代わりにはなりません。水を加えると味が薄くなるだけです。ただし、ちょっとした工夫があります。
水に食塩を3%ほど加えると、料理酒と同程度の塩分濃度になります。もし代替で水を使いたい場合は、少し多めに食塩を入れることで代用できます。
ただし、風味は出ないので、その点にはご注意くださいね。
料理酒の代用に梅酒は酢はどう?
料理酒の代用として梅酒や酢は使えるかについてですね。
梅酒は代わりに使えるかもしれませんが、甘味が強いので注意が必要です。砂糖の量を調整することで利用できます。香りも気になる場合は、火を通すことで解消されることがあります。青魚の煮物やこってりした肉じゃが、テリヤキソースなどに向いています。また、果実酒も同様に代用可能で、さわやかな風味を料理にプラスしてくれます。
酢は料理酒の代わりに使えますが、強烈な酸味が特徴です。お肉を柔らかくする効果はありますが、火を通しても酸味が残ります。強めの味付けの料理には適していますが、やさしい味わいの料理には不向きです。
他にも料理酒の代用として使えるものがありますので、以下でそれらを紹介します。
その他、料理酒の代用品として使えるもの
ワイン料理
酒の代わりに使いやすいのはまず白ワインです。アルコールの臭みを取り込み、フルーティーな風味が上品な味わいに仕上げてくれます。赤ワインは臭みを消し、ポリフェノールが風味を増してくれますが、濃い味が料理の見た目を損ねる可能性があるため、和食にはおすすめしません。アサリの酒蒸しを白ワイン蒸しに変える一つ目のアイデアです。
みりんみりん
は米、米麹、アルコールなどの成分が料理酒に似ていますが、糖分が多いため、同じ使い方をすると甘くなりすぎます。また、「みりん風調味料」と「本みりん」があり、前者にはアルコールが含まれません。本みりんを使用し、味見をして砂糖の量を調整しましょう。
ビール
は風味やコクを備え、炭酸成分がお肉の繊維を柔らかくします。お肉を煮込む際にはビールを料理酒の代わりに利用できます。残ったビールも利用可能です。
焼酎焼酎
のアルコール度数は20度~25度くらい、肉や魚の生臭さを取り込んでいきます。
まとめ
そうですね、料理酒は料理において重要な項目の一つです。様々な効果があり、料理の腕を上げる手助けになります。上手に活用しておいしい料理を作りましょう!