夏には様々なお祭り、イベントなどで盆踊りが踊られますよね。
なんとなく子供の頃から慣れ親しんだものだから、という感覚で踊ったり、鑑賞している方も多いのではないでしょうか?
ですが、そんな盆踊り、歴史や由来がどのようなものなのか、ふと気になることがありますよね。
また、踊り方にはどんなコツがあるのか、というのも知っておくと、より楽しめるものになるかもしれません。
そこで、そんな盆踊りについてのアレコレを紹介していきます。
盆踊りの歴史とは?
盆踊りのイメージとしては、なんとなく古くから行われている、歴史あるお祭り、という印象がありますよね。
では、そんな盆踊りの歴史を紐解いてみましょう。
なんと盆踊りは、500年にも及ぶ長い歴史を持つ踊りであると言われています。
日本の伝統的な民族芸能として、長い歴史の中で多くの人々に親しまれてきました。
この盆踊りの特徴は、1つの踊りを全国的に踊っているわけではなく、地域ごとに特色ある踊りが展開されているという点ですね。
そのため、この踊りは各地方でそれぞれの歴史を持つものであると考えられます。
ですが、そもそもの起源となったのは、おそらく鎌倉幕府の時代ではないかと言われています。
この頃には仏教が盛んになり、仏教の年中行事として盂蘭盆会というものも定着しはじめました。
それから芸能の面でも、これまでの貴族文化が庶民の文化に変化しはじめ、盆踊りの元になる芸能の踊りが、仏教の信仰と徐々に結びついていったのです。
踊り念仏などが起源であると言われていますね。
さらにこの起源となった信仰や芸能が、盆踊りという形で浸透したのは、16世紀ごろと言われています。
踊り念仏が念仏踊りというものに変わり、全国に始まり、様々な盆踊りが誕生していったというわけです。
これが時代と共に徐々に、仏教という特色が薄れ、庶民の芸能として親しまれるようになっていきました。
そのため、近代になてから踊られる盆踊りには、仏教に関する文言が入っているものは少ないですね。
つまり盆踊りは、長い歴史の中で少しずつ変化し、仏教に関するものが、徐々に芸能としての意味合いを強めていったもの、と考えることができますね。
盆踊りの由来と意味
そもそもの盆踊りの由来は、念仏踊りという、自分で念仏を唱えながら踊るものが、踊り念仏という、念仏をとなえる人と踊る人がいるスタイルに変化していった民族芸能です。
これがお盆と結びついたことで、盆踊りというものに発展し、各地で親しまれるようになりました。
この盆踊りの由来からも分かるように、本来の盆踊りの意味は、お盆に帰ってくる先祖の霊を慰めるためのものとなています。
霊鎮めと言われる行事であり、実は深い意味を持っているのです。
それから、基本的には8月15日~16日が明けるまで踊り続けることになっており、これは賑やかに先祖を送り出したいという気持ちが込められていると言われています。
何気なく踊っている歴史ある盆踊りは、先祖の霊に対する思いが込められた、とても温かい踊りなのですね。
盆踊りの踊り方のコツは?
盆踊りの踊り方は、各地域でそれぞれに違います。
それぞれの振り付けよく確認しながら、その地域の盆踊りをしっかりこなせるようになる、ということが大切です。
中には盆踊りの先生がいるような地域もありますので、教えてもらうと、より美しく踊ることができるかもしれませんね。
コツとしては、これは1人で踊るものではなく、多くの人と共に踊るものですので、周囲ときちんと合せて踊ることが大切です。
タイミングなどをリズムにしっかり合わせられるようになりましょう。
それから、指先をきちんと伸ばすだけでも、動きがキレイに見えますね。
あとは、顔の動きまでつけて踊ると、日本舞踊のような美しさを演出することもできます。
盆踊りというのは、基本的には同じ振り付けを何度も繰り返していくだけの踊りになります。
そのため、覚えてしまえば何も難しいことはありませんので、気軽に参加して楽しんでみましょう。
子供も一緒に、家族で参加してみても楽しいですね。
賑やかに先祖の霊を送り出すための踊りですから、コツを覚えることも大切ですが、それ以上に、楽しみながら踊る、というのが最大のコツとも言えますね。
まとめ
盆踊りは、驚くほど古い歴史と由来を持つ踊りであるということが分かりました。
各地域でそれぞれに違った踊りが作られているというのも、興味深い部分ですね。
古くから日本に伝わる、奥の深い盆踊り。
ぜひ踊り方をマスターして、満喫してみましょう!