耳垢には、カサカサと乾燥したタイプの方と、湿ったタイプの方とがいますよね。
普段、何気なく耳垢を掃除して、「私は乾燥タイプだけど、夫はベタベタタイプだな~」なんて感じている方もいるかもしれません。
実はそんな耳垢のタイプは、意外なことに「体の臭い」と関係があると言われているのです。
体臭は人間関係にも関わる大きなお悩みの1つですし、しかも自分自身では気づきにくいので、耳垢で体臭の有無を知ることができるのはありがたいですよね。
そこで、そんな耳垢のタイプと体臭の関係について調べてみました!
耳垢は体の臭いとどんな関係がある?
耳垢と体の臭いなんて、一見、何の関係も無さそうな感じがしてしまいますよね。
ですが、実は耳の中というのは、体臭と深く関係のある部分なのです。
誰もが持っている「エクリン腺」という臭いの少ない汗腺ですが、これは耳の中には存在していません。
そのため、普通は耳垢というのは、汗で湿ることはなく、カサカサに乾燥している状態なのです。
ですが、体臭が気になる「ワキガ」と言われる体質の方の場合、エクリン腺とは別に「アポクリン腺」と言われる汗腺があったり、多かったりします。
そして、このアポクリン汗腺が耳の中にまで発達していることにより、耳の中が湿ってしまいやすくなるのです。
耳にアポクリン汗腺が発達しているということは、ワキにもこの汗腺が発達している可能性が高いと考えられます。
つまり、耳垢が湿っているタイプの方は、体臭が強めのワキガ体質である可能性アリ、と言えるのですね。
耳垢での体臭有無を調べる方法
耳垢が湿っているタイプの方は、体臭がある可能性アリですが、だからと言って「お風呂上りに湿っているからワキガかも!」という考え方は間違っています。
耳垢のタイプで体臭の有無を調べるためには、リラックスした状態での耳垢をチェックすることが大切です。
入浴後やイヤホンを外した直後などの耳垢は、ワキガではない人でも、湿ってしまいやすくなります。
運動後などもアポクリン腺が活性化しやすく、判断が難しくなるので避けた方が良いでしょう。
できるだけ何もせず、リラックスしている時に耳垢を綿棒で取ってみて、湿っていないかどうか確認してみましょう。
リラックス状態で綿棒についてくる耳垢が湿っていたり、耳に指を入れてみると、耳垢が絡んでくるような感じがする場合は、体臭有りの可能性が高いと言えます。
耳垢が湿っていたとしても、中には体臭がほとんどない人もいます。
例えば中耳炎や外耳道炎などを起こしている方は、水っぽい耳垢になってしまうようなこともあります。
普段は湿ってはいないのに、急に水っぽくなってきたという場合は、体質よりも耳の病気が関係している可能性が高いので、耳鼻科を受診してみましょう。
また、耳垢の状態だけでは体臭の有無を判断するのが難しい場合は、他のワキガの特徴と併せて判断するのもおすすめです。
例えばワキ毛が多い、衣類のワキの下が黄ばむ、親族にワキガ体質の方がいるといった場合は、ワキガである可能性が高いと考えられます。
耳垢のタイプと併せてチェックすることで、より正しい判断が行いやすくなるでしょう。
耳垢の状態で分かる体臭の強さ
耳垢の状態をよくチェックしてみることで、体臭の強さを判断することにも役立ちます。
ワキガ体質の方でも、臭いの程度は人それぞれですので、ご自身の体臭がどの程度なのか、耳垢を判断基準にしてみましょう。
まずリラックスしている時に綿棒で耳掃除をしてみて、付いてきた耳垢が軽く湿っている程度の方。
これは軽度~中度のワキガであると言えます。
それから、粘り気のある黄褐色の耳垢が付いてくるタイプの方。
これは重度のワキガであると考えられます。
キャラメル状の耳垢がたくさん付いてくる人は、それだけ体臭も強い可能性があるので、しっかり対処していきたいですね。
耳垢と体臭の関係について~まとめ~
耳垢は乾燥しているタイプの方は問題ありませんが、常に湿ったような状態である方は、体の臭いが強い可能性アリです。
ワキガが疑われるような症状がある方は、専門医に相談したり、ワキガ対策用のグッズを上手に活用して、臭いに悩まされない毎日を目指しましょう!