甘くて、体も心もほっこり温まる素敵な飲み物、ココア。
子どもにも大人気で、夏にはアイスで飲むこともできるのでココアを常備している家庭も多いのではないでしょうか。
ですが、そんなココアは一体いつから、何歳からなら飲めるのでしょうか?甘くて優しい味わいからは子供でも飲めそうなイメージが強いですが、例えば赤ちゃんはココアを飲んでも問題ないのでしょうか?
この記事では、赤ちゃんや子どものココアの飲み方について調べてみました。この記事を最後まで読めば、赤ちゃんや子どもの年齢別に、ココアを安心・安全に飲ませる方法が分かります。
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ココアは何歳から?いつから飲める?
何歳からココアを飲めるのかは、ココアの種類によります。ココアには、純ココアと調整ココアがあるので、それぞれいつから飲めるのか見ていきましょう。
純ココアは何歳から?いつから飲める?
純ココアは生後9ヶ月を過ぎたころに飲めるようになります。
フォローアップミルクを飲めるようになってから、風味のバリエーションの一つとして純ココアを混ぜてあげましょう。フォローアップミルクをあまり飲まない時などに試してみるのがおすすめです。純ココアは甘みがなく苦味がありますが、甘いフォローアップミルクの風味づけには合うのです。
ミルクに混ぜる分量は、耳かき一杯程度とごく少量にしてください。
生後9ヶ月頃に飲めるのは純ココアであり、調整ココアはまだ飲まない方がよいとされています。
調整ココアは何歳から?いつから飲める?
調整ココアは1歳を過ぎ、離乳食も進んでから飲むことができます。調整ココアを飲むときは粉末のココアを牛乳や豆乳に溶かしてあげたり、市販の飲み物でも手に入ります。
ただし、ココアは食物繊維を多く含みます。1歳を過ぎた子供でも、お腹の調子が悪くならないかは気をつけてあげる必要があります。調整ココアをあげるときは、最初はごく少量から様子をみながらにしましょう。
調整ココアには砂糖が含まれているため、甘みが強くフォローアップミルクには不向きです。フォローアップミルクを卒業していることも、調整ココアをあげる一つの目安です。
純ココアと調整ココアの違い
調整ココアと純ココアは原材料に違いがあります。
一般的に”ココア”と言うと甘い飲み物の調整ココアを指し、混ぜるだけで簡単に作れるので忙しいお母さん・お父さんの強い味方です。一方、純ココアはお菓子作りをされる方にはお馴染みの材料です。
純ココアはカカオを脱脂しペースト状になったものを粉末にして作ります。この純ココアに砂糖や脱脂粉乳を混ぜたものが調整ココアとなります。調整ココアだけに含まれるこの原材料が、添加物やカロリー、アレルギーに影響するので確認していきましょう。
添加物の違い
添加物で特に問題なのは乳化剤です。素材に何も加えていない純ココアに対し、多くの調整ココアには乳化剤が加えられています。
乳化剤は分離しやすい物質を混ざりやすくするために使われます。例えばポリソルベートという物質には発がん性の疑いがあり、天然添加物であるレシチン(大豆由来)も遺伝子組み換えの可能性があります。
また、複数の添加物を使っても、「乳化剤」と表示されるため、中身を把握しにくい点もやっかいなのです。
カロリーの違い
カカオのみで何も加えていない純ココアに対して、調整カカオは砂糖が入っている分カロリーが高くなります。
その糖質量は約4倍とも言われています。特に市販の調整ココアの中には、コカ・コーラの2倍のカロリーになる商品もあります。
また、純ココアを使い砂糖を加える場合であっても、砂糖の摂りすぎには注意しましょう。育ち盛りの子供にとっても、カロリーの摂り過ぎは健康によくないので成分を確認するようにしましょう。
アレルギーの危険性
ココアにはのどの痒みや吐き気、蕁麻疹などをともなう「カカオアレルギー」の危険性があります。
アレルギーの原因となるのは「チラミン」や「ニッケル」という成分です。カカオアレルギーの対策としては、何よりカカオを摂り過ぎないことです。また、カカオだけではなくチョコレート菓子にも同様のアレルギー成分が含まれているので、食べ過ぎには注意が必要です。
ココアの安心・安全な飲ませ方、注意点
ココアを子どもに与える際には注意点もありますが、安心・安全な飲ませ方を知っておくことが大切です。子どもは年齢によって味の感じ方や身体の消化機能も変わっていくので、年齢別に把握しましょう。
1歳の飲ませ方、注意点
1歳の飲ませ方は、離乳がすすんでいれば飲み物としてココアを飲ませてもよいでしょう。
ただし砂糖や添加物が多く含まれる調整ココアは避けて純ココアにするか、薄めた調整ココアを与える方が安心です。ただし、純ココアは苦味が強く、またカフェイン(100gあたり0.2gと非常に少量)も含まれるため、飲ませ過ぎには注意が必要です。
2歳の飲ませ方、注意点
2歳の飲ませ方は、市販のココアを与えてもよくなります。
ただし、あまり早い時期から甘いココアをあげすぎるとココアが常習化する恐れもあります。また、市販のココアは砂糖の量やカロリーは高めなので、ココアの飲ませ過ぎには注意が必要です。目安は1日1杯程度にしておきましょう。
3歳の飲ませ方、注意点
3歳の飲ませ方は、大人と同じようになります。
ココアは3歳児のおやつにも適しています。1、2歳を過ぎると捕食は必要ないのでは?と思う方も多いかも知れませんが、育ち盛りの3歳児には不足しがちな栄養を補うためにおやつは必要です。
ココアに牛乳を混ぜて骨や歯をつくるために必要なカルシウムを摂取したり、鉄分やビタミンも補給することができます。
赤ちゃんや子供におすすめのココア
赤ちゃんや子供におすすめのココアは、子どもに必要な栄養や使い勝手の良さで選ぶと良いでしょう。手に入りやすいおすすめのココアをご紹介していきます。
バンホーテン
今のココアの製法を発明したのはバンホーテンの創始者であると言われるほど老舗のメーカーです。
バンホーテンの純ココアは良質なカカオを使用しており、ほろ苦くも香ばしいカカオの風味がしっかり感じられます。赤ちゃんのフォローアップミルクや、子供用のお菓子づくりにも最適です。
ミロ
親子でココアを楽しめるミロ。
特徴的なのは「混合麦芽エキス」です。白砂糖よりも糖の吸収が穏やかなので、身体に優しい成分とされています。現代の食生活では摂取しにくい成分を補完し、朝飲めば1日に必要なぶどう糖を効率よく摂取できます。そのため、一時は”ミロ活”と言われ商品棚からミロが消えるほど人気になりました。
ミロは子供だけでなく大人の健康食品にもなるため、親子で楽しむことができるココアです。
森永ココア
砂糖やクリーミングパウダーが入っており、粉末ココアの定番商品として親しまれています。
ホットだけでなく、アイスにしても飲みやすく季節を問わず重宝する商品です。また、森永からはココア味のジュニア・プロテインも販売されており、子供に親しまれる味でたんぱく質も摂取することができます。
セノビー
“1杯で1日分のカルシウム”でお馴染みのセノビー。
子供の成長に欠かせないビタミンD・カルシウム・鉄分が豊富に含まれています。メーカーの記載によると、セノビーが対象としている年齢は女児の場合8歳以上・男児の場合は10歳以上とされています。8歳以下のお子さまに飲ませる場合は、糖分の摂りすぎには注意しながら、薄めて飲ませるか少量にしましょう。
セノビック
セノビックは、メンソレータムや肌ラボで有名なロート製薬が販売している機能性表示食品です。
機能性表示食品はただの健康食品ではなく、科学的な根拠や安全性がメーカーによって保障されている商品です。また、セノビックに含まれるオリゴミルという成分はアミノ酸の一種で、エネルギーを効率よく吸収する効果が期待できます。
セノビックには7種類のフレーバーがありますが、一番人気はココアです。
ココアは何歳から?いつから飲める?のまとめ
純ココアであれば、生後9ヶ月の赤ちゃんでも耳かき1杯分を目安にフォローアップミルクに混ぜて飲むことができます。1歳以上になり離乳が進めば、調整ココアを飲むこともできます。ただし糖分が多く含まれるため、飲み過ぎには注意が必要です。
ココアには子供の成長に必要な成分もバランス良く含まれているため、安心・安全な飲み方を守って飲ませてあげましょう。