夏場に贈るお世話になった方へのご挨拶として、お中元を利用する方は多いでしょう。
ですが、マナーも色々と決まり事があり、難しく感じられてしまいますよね。
例えばお中元ののし、種類が色々ある中で、どれを貼り付けるのが正解なのでしょうか?
また、書き方や貼り方などにもコツやマナーがあるのかどうか、気になるところです。
そこで、そんなお中元ののしで恥をかかないためのマナーを紹介していきます。
お中元ののしの種類
のしには、様々な種類がありますよね。
紅白のもの、白黒のもの、白と黄色のもの、蓮の絵が描かれたもの、蝶結びのもの、結び切りのもの・・・
これらの多くの種類から、お中元に使用すべきなのはどれなのか、迷ってしまうという方もいらっしゃるかもしれません。
まず基本的に、お中元は不幸ごとや仏事ではありませんので、白黒や白と黄色、蓮の絵などのものは使用しません。
紅白のものを使うことになります。
この紅白ののしのうち、結び切りと言われるタイプは、結婚式や快気祝いなど、1度きりで済ませたいお祝いに用いられるものです。
何度も結婚したり、入院したりするのはあまり、良くないことですよね。
これに対して、蝶結びは出産祝いや栄転祝いなど、何度あっても良いお祝いごとに使用されるものとなります。
お中元に関しても、1度きりで済ませたいものではありませんよね。
そのため、この紅白の蝶結びが選ばれるのです。
ただし、最近では、こののし紙を簡略化したものも登場してきています。
短冊形になったもので、一般的なのし紙よりも面積が狭く、いわばエコに役立つというタイプですね。
こちらももちろん、お中元に使用しても問題ありません。
お中元の際ののし紙は、紅白の蝶結びか短冊形のもの、ということになりますね。
お中元ののし☆書き方は?
お中元ののしの書き方には、様々な方法があります。
まず基本的に、上半分には「お中元」と記載しますね。
これは贈る時期により、「暑中御伺い」「暑中御見舞い」などに変化しますので、時期には十分に注意してください。
それから、下半分には贈る側の名前を記載します。
これは先方が、誰から来たお中元なのか把握するためのものです。
基本的には苗字だけでOKですが、他にも同じ苗字の人が身近にいる場合は、名前も入れた方が良いでしょう。
この姓名については、宅配便等を利用して配送する場合は、省略することもできます。
送ってきた相手が明確に分かる宅配便利用時は、特に必要性が無いためですね。
それから、お中元は連名にして贈ることもできます。
この場合、3名までならのしの下の段に名前をそれぞれに記載します。
右から目上の方が来るように書いていきましょう。
もし3名を超えて、複数人でお中元を贈るのであれば、代表者の名前を記載します。
そして、その横にやや小さ目に「外一同」と記載しておくと良いでしょう。
このように、場合によってのし紙の書き方は微妙に変化します。
分かりにくい場合は、ギフトショップなどで問い合わせをしながら、恥ずかしくないきちんとしたのしを書き、貼り付けるようにしてください。
お中元ののし☆貼り方は?
マナーをしっかり守って書いたお中元ののし。
せっかくですから、貼り方もきちんとしておきたいですね。
お中元に関しては、基本的には外のしと内のし、どちらでもかまわないということになっています。
ですが、包装紙から出ているとのしが傷んでしまいやすいことから、包装紙の内側に内のしとして貼り付ける方が多いですね。
また、短冊形の簡易的なのしについても、箱に直接貼り付けている方が大半です。
向かって右上に貼り付けておきましょう。
お中元ののしの貼り方で、紅白の一般的なものを使用する場合には、箱の上部分をグルッと囲うように貼ります。
両端はセロテープで留めておきましょう。
この時、べったりとテープで留めてしまうと、箱を開けにくくなる恐れもあります。
両端の一部をペタッと貼るだけで十分です。
のしは、ほとんど見ることもなく廃棄されるケースも多いですが、どうせ貼るなら、きちんと丁寧にしておきたいですよね。
中心が歪んだり斜めになったりしないよう、気を付けながらまっすぐに貼り付けておきましょう。
まとめ
お中元ののしの種類や書き方、貼り方などは、非常に多くの決まりがあるということが分かりますね。
これらをしっかり押さえて、きちんと守れるようになれば、それだけで「信頼できる人」のような印象にもなれてしまいます。
ビジネスにおいても、親戚付き合いなどにおいても重要な役割を持つお中元。
マナーをしっかり守って贈るようにしましょう。