やけどをすると、強い痛みを伴いますし、「跡が残ってしまうのではないか?」と大きな不安を感じてしまいますよね。
特に水ぶくれができてしまった場合には、どう対処すれば良いのか、正しい方法が分からず、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
そこで、そんなやけどの水ぶくれの処置方法について、絆創膏や軟膏を使った応急処置を紹介していきます。
やけどの水ぶくれの正しい処置方法は?
やけどを負うと、しばらく経過してから水ぶくれができてくることがありますよね。
この水ぶくれができてしまうやけどは、「浅達性Ⅱ度熱傷」と考えられます。
これは、真皮の中層までに及んでいるやけどではありますが、毛穴や皮脂腺、汗腺などは損傷されていないものです。
この水ぶくれができるタイプのやけどは、強い痛みを伴いますし、「真皮にまで達しているということは、跡が残ってしまうのではないか?」と不安になる方も多いでしょう。
ですが、実はこのタイプのやけどは、1~2週間程度で治癒しますし、傷痕も残りにくいのです。
そのため、水ぶくれができたからと言って、慌てることはありません。
水ぶくれができてしまった時には、「破く、そのままにしておくべきか」ということで悩まされますよね。
これについては、正しい処置方法は医師の間でも意見が分かれています。
ですが、素人がむやみに水ぶくれを破いてしまうと、細菌に感染するリスクも高いので、無理に破く必要はないでしょう。
ただ、無理に破くつもりはなくても、何らかのきっかけで水ぶくれが潰れてしまうのはよくあることです。
そのような時には、水ぶくれの部分をよく洗って清潔にしてから、感染を防ぐ処置をしていきましょう。
不安な場合は、病院に行けば、水ぶくれ部分の剥がれている皮膚を取り除いて、感染予防のための処置をしてくれます。
むやみに自己流の処置方法を行うと、手指などに付着した雑菌により感染を起こすリスクがありますので、要注意です。
やけどの水ぶくれ☆絆創膏を使った応急処置
やけどで水ぶくれができてしまった時、感染を防ぐために役立ってくれるのが、絆創膏です。
絆創膏で覆えるくらいの小さなやけどであれば、応急処置として利用してみましょう。
基本的に、Ⅱ度浅達までのやけどは「軽度」と考えることができます。
この軽度の火傷までであれば、絆創膏での応急処置が可能です。
方法は、まずやけどの患部をよく冷やします。
この時は保冷剤などは使わずに、常温に近い温度の水で5分程度、冷やした方が効果的です。
患部が冷えたら、ハイドロコロイド素材などの絆創膏を使って皮膚を保護していきます。
このタイプの絆創膏は、湿潤環境を維持する性質がありますので、ヒリヒリする痛みを和らげたり、やけどの治癒を促進したりしてくれます。
ただし、これはあくまでも軽度のやけどのみに行える応急処置です。
症状がひどい場合や、自分で判断するのが難しい場合は、病院を訪れるようにしましょう。
やけどの水ぶくれ☆軟膏を使った応急処置
やけどの水ぶくれの処置方法には、軟膏を使う方法もあります。
軟膏は、やけどの状態を診てもらってから、医師に処方してもらうようにしましょう。
基本的には、抗生剤軟膏が用いられることが多いです。
軟膏を使った処置方法は、やけどの水ぶくれが潰れてしまった後に効果的です。
ガーゼに軟膏を付けて、これで患部を覆って保護しましょう。
もし、「病院に行く時間が無いから、自宅にある軟膏で応急処置がしたい!」というのであれば、おすすめなのは軟膏ではなく「ワセリン」です。
香料などが入っていない医薬品のワセリンを使って、患部を覆いましょう。
ワセリンは、水ぶくれが潰れてしまった時に露出してしまう「真皮」を、皮膚代わりになって守ってくれます。
また、ガーゼや絆創膏では、やけどのキズとくっついてしまうのではないかと不安な方もいらっしゃるでしょう。
そのような場合には、サランラップの使用がおすすめです。
自宅にあるもので応急処置をしたいなら、ワセリンを塗布してから、サランラップで患部を覆っておきましょう。
やけどの水ぶくれについて~まとめ~
水ぶくれができるⅡ度浅達のやけどは、正しい処置方法でケアすれば、跡を残さずキレイに治すことが可能です。
むやみに自己流の応急処置をして、感染を起こしてしまうと、かえって傷痕が残るリスクも高くなってしまいます。
適度に冷やしてから患部を清潔にし、保護して感染を防ぐ正しい応急処置を行いましょう。
また、それでも不安に感じる場合には、すぐに病院を訪れて治療を受けましょう。