関東の夏の風物詩と言えば、各地の寺社で開催されるほおずき市ですよね。
中でも特に有名で規模が大きいのが、浅草で開催されるものです。
では、そんな有名な浅草のほおずき市、2016年にはどのような日程で、どの場所で開催されるのでしょうか?
また、どうせ訪れるならどんな意味や由来が込められたものなのか、知っておきたいところですね。
そこで、歴史あるイベント、浅草のほおずき市についての情報を集めてみました!
浅草のほおずき市☆2016の日程は?
まずは浅草のほおずき市、2016の日程がいつなのかというのが気になるところですね。
こちらの縁日は、毎年、日程が7月9日~10日と決まっています。
時間は本堂が午前6時~午後8時頃、ほおずき市に関しては午前8時頃~午後9時頃となっています。
このほおずき市が開催されるのは、東京都台東区にある浅草寺です。
赤く実りかけているほおずきの鉢植えが境内で販売される縁日で、毎年、多くの参拝客が訪れます。
創建628年と、都内で最も古いと言われている浅草寺。
そんなお寺で開催されるこの縁日は、1度は訪れておきたいですよね!
毎年決まった日程となっていますので、計画も立てやすいでしょう。
浅草のほおずき市☆由来とは?
浅草のほおずき市は2016年も7月9日、10日の日程で開催される予定ですが、どうしてこの日程になっているのか、その由来を知っておきたいですよね。
実はこの日程には深い意味があります。
浅草のほおずき市の由来は、毎月設けられている縁日が関係しています。
観音信仰では、毎月18日が仏様とのご縁のある日と考えられてきました。
そのため、この日を縁日と呼び、参拝すれば嬉しい御利益があると信じられてきたのです。
室町時代以降になると、この縁日とは別の功徳日が設けられました。
この功徳日に参拝すれば、普段の参拝の何百日、何千日分もの御利益があるといったことが言われ、中でも特に重視されたのが、7月10日の功徳日でした。
7月10日に参拝すれば、4万6千日分の参拝に相当する御利益があると言われたのです。
そのため、この日に参拝する人が増え、さらにより早く御利益を得たいという想いから、9日に参拝する人も殺到するようになりました。
これが四万六千日の縁日と言われる所以ですね。
そうして、浅草のほおずき市はこの日の多くの参拝客に向けて、ほおずきを販売する縁日となったというわけです。
浅草のほおずき市☆意味は?
浅草でほおずき市が開催されるようになった由来は分かったけれど、そもそもほおずきにはどんな意味があるのか・・・
という点が疑問ですよね。
なぜ、ほおずき市では実りかけた赤いほおずきの鉢植えが販売されるのでしょうか?
このほおずきにも、もちろん意味があります。
ほおずきは昔、薬草として用いられている植物でした。
これを煎じて飲むことで、子供のひきつけやかんの虫、大人の癪などに効果が期待できると言われてきたのです。
そのため、これらの効果にあやかろうという意味合いで、この縁日にはほおずきが販売されるようになったというわけですね。
この風習は現代でも根強く残っており、浅草のほおずき市では、120ものお店でほおずきが販売されます。
ただし、現代ではこの植物は薬草としては用いられておらず、特に女性には子宮収縮作用などがあることが分かっているため、妊娠中には絶対に口にしないようにということになっています。
あくまでも赤く鮮やかな実を楽しむための観賞用として購入するようにしましょう。
また、こちらの縁日ではただのほおずきの鉢植だけではなく、風鈴付きのものも名物となっています。
中にはほおずきではなく、風鈴が目当てで購入する人もいるほどです。
風鈴付きで1鉢2,500円となっていますので、思い出に、1つ購入してみても良いですね。
ほおずきにも様々な種類があり、枝が付いた状態の1,000円程度のもの、ほおずきの実を袋に詰めた500円程度のもの、竹ひごにほおずきを1つだけ付けた50円程度のものなどもあります。
リーズナブルなものもあるので、せっかくですから1つは購入して帰りたいですね。
まとめ
浅草のほおずき市、2016年も例年通りの日程、場所で開催されます。
毎年、ニュースなどでも取り上げられるような大規模な縁日ですので、今年も大勢の人出で賑わうでしょう。
ほおずきが持つ意味や、この縁日の由来などを知って訪れると、また違った楽しみ方ができるかもしれませんね。