最近、多くの人が「身体に優しいものを使いたい」という考え方に傾倒しています。
その一環として注目されているのが、「重曹シャンプー」を使った洗髪方法です。
カジルリ
重曹は自然な素材だし、髪にも良いって聞いたことあるよね。でも実際、危険性やデメリットもあるって聞いたことがあるんだ。
カジマル
そうなんだ。実は重曹で髪を洗うときにも、デメリットがあるんだよね。髪や頭皮の健康に影響を与えるかもしれないから、デメリットも把握しておきたいよね。
そこで今回は、
重曹を使った洗髪の危険性やデメリット
重曹を使った洗髪のメリット
重曹と市販のシャンプー、どちらが良いか
についてまとめてみました。
あなたに合う洗髪方法を選ぶ際の参考になれば幸いです!
重曹洗髪による危険性やデメリットとは?
結論から言うと、重曹での洗髪には基本的には『危険』とまではいえません。しかし、「洗い方や肌質などによってはデメリットやリスクがある」というのは事実です。
今後は、重曹で洗髪する際のデメリットや注意点、そしてどのように洗髪するとデメリットやリスクが出やすくなるかについて詳しくお話しします。
重曹で洗髪するデメリット:
重曹で洗髪をすると、以下のようなデメリットが生じる可能性があります。
パーマやカラーリングの持続が短くなる。
髪が乾燥してパサパサ・きしむ。
まとまりにくくなる。
髪のツヤがなくなる。
枝毛や切れ毛が増える。
皮脂が過剰に分泌され、逆に脂っぽくなる。
これは、重曹がたんぱく質や油脂を分解する性質が原因です。ただし、ほんの少量の重曹を1回使っただけでダメージが生じるわけではありません。
間違った洗髪方法でのデメリット:
リスクやデメリットが大きくなるのは、以下のような「間違った重曹洗髪の方法」を行った場合です。
頻繁に重曹で洗う。
重曹で洗いっぱなしで、トリートメントなどをしない。
1回の洗髪で使う重曹の量が多い。
すすぎが不十分。
重曹を粉のまま振りかけて洗う。
髪を洗う際に、頭皮に爪を立てたり強くこすったりする。
正しい洗髪方法:
重曹での洗髪は週1回までにし、以下のポイントに留意してください。
しっかりすすぎをして、トリートメントなどを使用する。
重曹は必ずシャンプーに混ぜるか、お湯に溶かしてから使用する。
重曹の量は初めての時は1つまみくらいをシャンプーに混ぜ、慣れてからも多くても1Lに大さじ1杯までにする。
重曹洗髪に使用する重曹は、食用に使える食品添加物指定のものを選ぶ。
肌質や髪質によるリスク:
次の条件に当てはまる場合、重曹を使ったシャンプーは避けた方が良いです。
アトピー体質である。
肌トラブルを抱えている・肌トラブルが起きやすい肌質である。
金属アレルギーや化学物質過敏症がある。
頭皮にできものや傷がある。
頭皮や髪のことで病院にかかって治療を受けている。
肌に症状が出る病気がある。
重曹や重曹入り入浴剤を使った際に肌トラブルが起きた経験がある。
もしかゆみや湿疹などの肌トラブルが出た場合は、使用を中止し、症状がひどい場合や長引く場合は医師に相談してください。
重曹で洗髪する効果は?
重曹で髪を洗うことには以下のメリットがあります。
皮脂汚れを効果的に落とせる:
重曹は皮脂汚れに強い洗剤であり、頭皮や髪に付いた汚れを効果的に落とすことができます。
手に入れやすく、コストが安い:
重曹は一般的に手に入りやすく、低コストで入手できるため、経済的な選択となります。
しかし、重曹に関する洗髪効果については根拠の薄い話も多いようです。
情報に対する疑問:
科学的根拠の薄い話もある:
ネット上には、重曹を使った洗髪によって頭皮トラブルの改善や抜け毛の減少、薄毛や白髪の進行を遅らせるといった情報があります。
しかしこういった効果は、科学的な根拠が薄い可能性が高く、過大な期待は避けるべきです。
効果があるとされる理由に疑問:
重曹は確かに皮脂汚れを落とす効果があるが、「頭皮や髪のトラブルを改善できる」という点に関しては、その効果を過大評価している可能性があります。
頭皮や髪のトラブルは様々な原因が影響しており、単に皮脂汚れを落とすだけでは解決できないこともあります。
重曹 vs. 市販のシャンプー:
効果の差は好み次第:
重曹で洗髪するか市販のシャンプーを使うかは、個人の好みや使いやすさに依存します。
市販のシャンプーも丁寧に使用すれば、十分な皮脂汚れの除去が可能です。
重曹には劇的な効果がない:
重曹には頭皮や髪に対して劇的な効果があるわけではなく、効果に関しては個人差があります。
「ナチュラルケア」に過大な期待は禁物:
重曹での洗髪を「ナチュラルケア」として勧める情報もあるが、デメリットやリスクも存在するため、慎重に判断する必要があります。
結論:
重曹での洗髪には一定のメリットがありますが、過大な期待は避けるべきです。
科学的根拠のある情報を元に、髪や肌に合った使い方を見つけることが大切です。
ナチュラルケアに対する好みや信念よりも、実際のメリットとデメリットを考慮して判断することが重要です。
まとめ
重曹で髪を洗うことは、基本的には『危険』とまで言えるほどのリスクはありませんが、注意が必要なデメリットが存在します。
最も顕著なデメリットは、重曹を使用するとパーマやカラーリングが早く落ちることです。これは重曹がこれらの処理を持続させる効果を低下させるためです。
また、洗い方や頻度、重曹の使い方によっては、以下のようなリスクが生じる可能性があります。
頭皮トラブルの発生
髪がまとまりにくくなる
髪のツヤが失われ、枝毛や切れ毛の増加
皮脂を落としすぎてかえって皮脂分泌が増加
特に、アトピー体質の人や肌が弱い人、頭皮に傷やできものがある人は、重曹を使った洗髪は避けるべきです。
洗髪の効果としては、主に『皮脂汚れを落とすことができる』という点が挙げられます。しかし、白髪や薄毛の改善、育毛効果などは期待できません。そのため、わざわざ重曹を使うメリットはあまり見込めません。市販のシャンプーでも十分に汚れは落ち、安全性も確保されています。
最終的な判断は、『自分の頭皮と好みに合っているかどうか』によるものであり、重曹を使うかどうかは個々の状況に応じて検討するべきです。