普段、あまり会う機会がないという方に連絡を取りやすい機会と言えば、年始に届くように送る年賀状と、もう1つ、「暑中見舞い」というものがありますよね。
ですが、この暑中見舞いは年賀状ほど浸透していないため、マナーなどに関してもイマイチ分からないという方が少なくありません。
例えば暑中見舞いの時期はいつからいつまでなのかという点。
時期を間違えると恥をかきそうで、不安になってしまいますよね。
それから、年賀状では避けるべきとされる喪中の方に対するマナー。
暑中見舞いを出してもかまわないのかどうか、迷ってしまいますね。
そこで、そんな気になる暑中見舞いのマナーを紹介していきます。
暑中見舞いの時期☆いつから?
まず暑中見舞いの時期でいつから出せば良いのかという問題ですが、これには諸説あるので、注意が必要です。
1つ目は夏の土用と言われる時期で、これは毎年変わってきますが、7月18日前後から送ることができるという説です。
それから2つ目は小暑と言われる、7月7日~の時期。
さらに3つ目には、梅雨明けからということになっています。
では、これら3つの時期のうち、一体どれが最も正しいマナーなのかということですが、特に定められているわけではありませんので、例えば相手の住む地域ではどうなのか、調べておくと安心ですね。
基本的には、暑中見舞いは暑さが最盛期となる時期に、相手の健康を気遣う意味で送られるものです。
そのため、特に暑さが厳しい時期を狙って送れば、ほぼ間違いないと言えるでしょう。
暑中見舞いがいつからか、という点に関しては3つもの説があることからも分かるように、明確に決まっているわけではありません。
よほどとんでもない時期に送らない限りは、相手にも不快感を抱かれることは無いと言えますね。
暑中見舞いの時期☆いつまで?
いつから出せるのか、という点があまり明確ではない暑中見舞いですが、ではいつまで出しても良いのか、というのも気になるところですね。
実は暑中見舞いの時期がいつまでなのかという点には、いつからかという点とは違い、明確な決まりがあります。
それは、立秋の前日である8月7日ですね。
夏の土用、小暑、梅雨明けなど、どの時期からであっても、必ず8月7日までに出すようにというマナーがあります。
では、もしこの8月7日を過ぎてしまった場合にはどうなるのでしょうか?
これは、「暑中」ではなく「残暑」見舞いとして送ることになります。
ちなみに、残暑見舞いを出せる時期ですが、こちらは立秋以降~8月31日までと明確な決まりがあります。
つまり8月中には出すようにしなければならないというわけですね。
暑中見舞いを出す時期は、できるだけ暑い時期を狙い、7月中の後半~8月7日までにしておけば失敗がないと言えるでしょう。
暑中見舞いの時期☆喪中なら?
暑中見舞いは時期以外にも、気になるマナーがいくつかありますね。
例えば相手が喪中の場合。
暑中見舞いの時期は喪中であっても、お正月のように「お祝いする機会」ではありませんので、はがきを出しても差し支えないということになっています。
これはあくまでも季節の御挨拶ですし、相手の体調を気遣って出されるものですから、特に喪中の方に対しても問題なく出しても良いのです。
ただし、そんな暑中見舞いでも、喪中の相手に出さない方が良い時期もあります。
それは、まだ49日が済んでいない時期ですね。
いつから喪中なのか、いつで49日が済むのかが明確ではない場合には、無理に出さない方が良いでしょう。
それから、喪中の時期に誰かに暑中見舞いを出しても良いかという点ですが、これに関しても特に問題がありません。
自分が喪中の場合でも、ご挨拶したい相手がいるなら、暑中見舞いを出してみましょう。
ただし、まだ喪中に入ってすぐの時期で、バタバタしている場合などには、無理をしてまで出す必要はないでしょう。
基本的には、暑中見舞いや残暑見舞いは喪中でも関係なく出すことができます。
ですが、送る場合は内容にも気を付け、派手なものは避けて控え目なものを選ぶようにしましょう。
まとめ
暑中見舞いは日本に古くからある、素敵な習慣の1つですよね。
暑い最中に誰かのことを思いやるなんて、優しさに溢れています。
ですが、そんな暑中見舞いの時期がいつからいつまでか、喪中ならどうかなど、細かなルールは日本人のマナーとして意外と重要です。
こういったことにも気づかいができるような、素敵な日本人を目指してみたいですね。