考えたことがありますか？ペットが天に召される時のことを。
犬や猫、小さなペットや鳥でも、我が家の一員として迎え入れ、日々を共に過ごし、数々の思い出を築きます。
しかし、大切な家族が亡くなったとき、どうするかを考える人は意外と少ないようです。
そして、ペットが歳をとり、別れの時が近づいてくると、「どうすればいいのだろう？」と悩むことになります。
家族としてずっと一緒に過ごしてきたから、ずっと一緒にいたいと思うのは当然のことですが…
そう考えて、庭に埋葬しようとする人も多いでしょうが、ちょっと待ってください！
実は、それには多くの問題が潜んでいるのです。
今回の記事では、ペットの埋葬におけるスピリチュアルな観点と現実的な問題を両方から解説していきます。
この記事を読むことで、ペットの骨を庭に埋めることの是非や適切な埋葬方法について理解できるでしょう。
そもそも骨を庭なんかに埋めても良いのか
日本では、人が亡くなった場合、その処理について法律で厳格に規定されています。
具体的には、死亡診断書を提出し、戸籍から抹消し、火葬許可証と埋葬許可証を取得する必要があります。
これらの手続きに従って火葬や埋葬を行いますが、これが法律で規定された手続きです。
埋葬も勝手に行うことはできません。埋葬許可証がないと指定された場所以外での埋葬は違法です。それは死体遺棄となり、厳重な罰則が科されます。
人間の場合はこのように厳しく制限されていますが、ペットの場合はどうでしょうか。
ペットなら庭に埋めても問題ないと思うかもしれませんが、実際にはそう簡単ではありません。
ペットの埋葬にも様々な制約があります。これについて順番に説明していきます。
スピリチュアル的に見たペット埋葬
まず、スピリチュアルな視点から考えてみましょう。
スピリチュアルな観点では、全ての存在には魂が宿ると考えられています。生き物だけでなく、家や家具、石、水、空気など、あらゆるものに魂が宿るという信念があります。
このテーマについては、詳細を説明すると非常に長くなるため、ここでは詳細には触れませんが、全てのものに魂が宿るという前提で話を進めます。
したがって、ペットも当然魂を持っていると考えられ、その魂をどう扱うかが重要な観点です。
ただし、スピリチュアルといっても考え方や立場は様々です。占い師や霊媒師、私のようなスピリチュアルの専門家でも考え方は異なります。
したがって、誰の意見を信じるかはあなた次第です。各立場での主張が異なる以上、それぞれが自分の立場を正しいと信じているからです。
この記事では私自身のスピリチュアルの見解を説明しますが、信じるかどうかはあなた次第です。
それでは、始めましょう。
風水の見解は気にしなくていいです！
風水では、ペットの埋葬について、「死後は土に還すべき」とされています。そのため、ペットの骨を身近に置くことは好ましくないとされています。
ペットが亡くなったら、自然の循環に従って土に還してあげるべきだという考えです。
この考え方は理にかなっていると私も思いますが、風水では、ペットの骨を身近に置くことで「気の流れが滞るため」良くないと説明されています。
しかし、この説明には疑問があります。例えば、豚肉や牛肉を冷蔵庫に入れておくのは気の流れを滞らせるのでしょうか？それは死んだ動物の肉ですよね。なぜペットは駄目で、肉は問題ないのでしょうか？この矛盾についての説明が必要です。
個人的には、風水にはあまり気にしていません。むしろ、風水に従うこと自体がナンセンスだと信じています。
信じるか信じないかは人それぞれですので、風水を信じる人は信じれば良いと思います。
また、霊媒師やスピリチュアルカウンセラーなどの霊能者たちは、ペットの骨を庭に埋めたり、部屋に置いたりすることを良くないと主張しています。
彼らの見解によれば、ペットは死後、あの世に旅立つべきであり、あなたの近くに骨を置くことでペットが成仏できない場合があると言います。
しかし、この説明は根本的に誤っています。
もしペットが安らかになれないと感じるのであれば、それはペットではなくあなたの問題です。
ペットのことを忘れることは必要ですが、骨を身近に置くことでペットがいつまでもそばにいるように感じ、忘れられなくなる可能性があります。
この問題はペットの問題ではなく、あなたの問題です。
同様に、人間も同じです。死んだ家族や友人のことを完全に忘れることはできませんが、良い思い出として心に留めておくことで日常生活を送ることができます。
ペットに関しても同じです。ペットの骨を身近に置くことは避けるべきですが、ペットが安らかに眠れないからではなく、あなたの心が占有されないようにするためです。
この理解を持った上で、ペットの骨を庭に埋めることには問題はありません。
スピリチュアル的には、問題ありません。
スピリチュアルな世界では、しばしばそうした行為が問題を引き起こすと言われますが、これらの主張は無視しても構いません。
なぜなら、これらの言葉はスピリチュアルの真実ではないからです。
スピリチュアルとは、あなたの意識の世界です。あなたが納得することであれば、それは間違いではありません。
他人の言葉に振り回されることはスピリチュアルではありません。
真にスピリチュアルであるとは、あなたの心に素直に従うことです。
現実的に考えるペット埋葬
ここまではスピリチュアルな観点からペットの骨を庭に埋めることの是非を説明してきました。
しかし、現実的に考えると必ずしもそうではありません。
私たちは一人の個人であると同時に社会の一員でもあります。そのため、社会的な側面を無視することは許されません。
そこで、社会性という現実面から、ペットの骨を庭に埋めることの是非について説明していきます。
まず、ペットは生き物であると同時に、死後は廃棄物として扱われます。
ペットは家族の一員であり、一緒に多くの時間を過ごし、思い出を共有しています。そのため、ペットを単なる物として扱うことは感情的には難しいでしょう。
しかし、法的に見ると、ペットは人間とは異なり、死亡診断書や火葬許可証、埋葬許可証がありません。
言い換えれば、ペットの場合、火葬の義務や厳格な埋葬の規定が存在しません。
ですから、ペットを火葬せずに庭に埋葬しても法律違反にはなりません。
ただし、全てが許されるわけではありません。
例えば、ペットを他人の家の前に放置すれば（このような行為をする人はほとんどいないでしょうが）、それは不法投棄となり、法的な罰則が科されます。
ペットの場合、死体遺棄ではなく不法投棄として扱われることになります。これは法的な取り扱いですが、ほとんどの人はペットを物として扱いたくないでしょう。
したがって、多くの飼い主はペットが死ねば、人間と同じように扱おうとします。
例えば、カブトムシや鈴虫のような小さな生き物でも、庭に小さな墓を作って埋めることはできるでしょう。
しかし、犬や猫の場合、そのサイズや重さを考えると、庭に埋めることが問題視されることがあります。
スピリチュアル的には庭に埋めても問題ないとされますが、現実的には注意すべき点がいくつかあります。
犬や猫を庭に埋める場合、その方法や大きさなど、様々な考慮事項が出てきます。
まず、そのまま埋める場合、死後しばらく経つと腐敗臭が発生します。特に大型のペットの場合、この臭いはかなり強烈で、風向きによっては近隣にも広がってしまいます。これは近隣住民にとって迷惑な話です。
近隣住民からの苦情や警察への通報などのリスクも考えられます。あなたにとっては家族同然の存在かもしれませんが、他人にとっては単なる腐敗臭の発生源です。
また、火葬してから骨を埋める場合、小型の犬や猫であれば時間が経てば土に戻るかもしれませんが、大型犬の場合は骨が土中に残る可能性があります。将来的に引っ越す可能性がある場合、土地の売却時に問題が生じる可能性もあります。
社会的な視点から考えると、近隣住民や他人とのトラブルを避けるためにも、庭にペットの骨を埋めることは望ましくありません。
では、どうするのが良いのでしょうか。
家族同然であるペットをきちんと扱いたいと思うのであれば、ペット専用の葬儀業者に相談することを検討してみてください。
これらの業者は、ペット専用の葬儀やペット霊園の提携など、充実したサービスを提供しています。霊園に埋葬すれば、いつでも会いに行くことができ、近隣住民に迷惑をかけることもありません。
費用はペットの大きさ（体重）によって異なりますので、事前に問い合わせてみると良いでしょう。
結論
大切な家族として一緒に過ごしてきたペットの死。
だからこそ、自分だけが良ければいいという身勝手な考えで庭に骨を埋めるのは、やはり避けたほうが良いでしょうね。
ペットは家族ですから、ちゃんと供養をして埋葬することが重要です。
それがあなた自身にとっても一番良い方法だと思いますが、いかがでしょうか。
今回はこの辺で。最後までお読みいただきありがとうございました。
